D子：私は肝硬変の中期の段階なんですが、障害年金はもらえますか？

上島社労士：発病はいつ頃ですか？最初にどこの医療機関へいつ頃行かれましたか？

D子：たしか、平成15年ごろと思います。身体がだるくなって医療機関を訪れたところ、肝炎だといわれました。その後ずっと同じ所へ通院していましたが、平成20年ごろ今の医療機関へ変更し現在に至っています。後になってわかったのですが、母子感染が原因だといわれたこともあります。

上島社労士：最初に通院されたときは、厚生年金の加入期間ですか？もしくは国民年金の期間でしたか？

D子：はい。主人が厚生年金加入のサラリーマンでしたので、専業主婦をずっとしていましたので国民年金の３号だと思います。初診日までの期間もずっと主人はサラリーマンでしたから、私も３号期間が長かったと思います。

上島社労士：初診日の証明をとる必要がありますので、まず最初にかかった医療機関で受診状況等証明書をとってください。そこから手続きが始まります。

D子：今の障害状態だと２級に該当しそうですか？最近の検査結果がありますので見てください。

上島社労士：血清総ビリルビンやアルブミンの数値は基準値に近いですね。しかし血小板数やPT(プロトロンビン時間)は高度異常の数値を示しています。腹水や脳症はありますか？

D子：腹水はありますが、脳症はないと思います。

上島社労士：そうですか。今申し上げた検査成績の中で３項目が中等度以上の異常値を示していますから、検査数値からは障害年金２級の可能性はありますね。この検査項目の中等度以上が２つの場合は３級レベルになってしまいます。ところで主婦業など日常生活はどうですか。

D子：全身倦怠感があり、あまりできない状態で、家のことは主人にやってもらうことが増えてきました。買い物も一人で行くのがしんどいです。外出がほとんどしなくなりました。家の中でゆっくり療養していることが多いです。

上島社労士：それでは、障害年金２級を目標にサポートさせていただきますね。どうかよろしくお願いいたします。今後の作業や手続きの流れを説明いたします。又、日本年金機構に出す委任状や、契約書についても説明いたします。

D子：どうかよろしくお願いいたします。