ありさ：老齢年金を貰っても収入が多いと年金そのものが減額されたりもらえなかったりすることがありますが（在職老齢年金）、障害年金も同じなの？

上島社労士：大丈夫だよ。障害年金はどんなに収入があっても障害状態が等級認定されれば、ちゃんともらえますよ。但し20歳前障害の障害基礎年金は別だけどね。

ありさ：20歳前障害の障害基礎年金は収入が多いともらえないの？

上島社労士：障害の認定（1級～2級）については所得とは本来は直接の関係はありません。しかし前年の所得が一定以上の金額があると1年間支給停止になる仕組みがあります。

ありさ：どのくらいの金額だと一時停止になるの？

上島社労士：そうだなー。単身の方なら前年の所得が約460万円以上だと1年間国からの入金がストップしますし、年間360万円以上の所得だと、障害基礎年金の支給額の半分（約39万円）が1年間支給停止になります。

ありさ：障害年金の受給権者で高収入のため支給停止になる方っていらっしゃるの？

上島社労士：ちらほらいらっしゃいます。自営業や会社の役員の方とか、不動産収入のある方などがあげられます。

ありさ：じゃ、所得の申告をしなければどうなるの？

上島社労士：前年の所得の申告がないといつも春以降に市役所から所得の申告依頼が郵送されますよ。又、さらに放置していると7月頃に日本年金機構や市役所から督促状が来ます。毎年7月に行われる所得の確認ができないとやはり1年間は20歳前障害の障害基礎年金の入金がなくなりますので。

ありさ：もともと所得が0円の人だと申告する必要がないのじゃないの？

上島社労士：所得が０円でも市役所に0円の申告が必要になるよ。申告がないとその方がいくら所得があるかわからないからね。しかし障害者雇用で会社や作業所に努めていてその収入が市役所に報告がある場合や両親などの扶養に入っておられる場合に限ってはご自分で申告する必要はありませんよ。

ありさ：なるほどわかりました。