＜治療経過と障害状態＞

平成29年6月に初めて堺市内の消化器内科を受診しました。お腹が痛い、身体がだるい、しんどい状態が続きました。血液検査や超音波検査を受けました。ペット検査も受けましたが、主治医から膵頭部癌の診断を受けました。

当初は外来で抗がん剤の点滴をしてもらいました。1年目の通院時は、吐き気や脱毛などがひどく、その後、抗がん剤治療の為、3週間に1回の頻度で、1回につき5日間入院しました。

現在は、外来で2週間に1回の頻度で抗がん剤の治療を受けておられます。身体がだるく、ふらついています。腰に痛みがあり神経ブロックの注射もしてもらいましたし、24時間酸素吸入も始まりました。モルヒネも投薬してもらっています。

＜コメント＞

①自宅で安静にされていますが、労働や家事などは一切できず日常生活の作業は妻にすべて依存しています。食事量は普通の1/5以下しか食べられません。散歩や買い物などは一切できません。お腹が痛い、身体がだるい、しんどい状態が続きました。

②診断書は「その他」の診断書を利用します。その中に⑮その他の障害の欄があり、そこに詳しく書いてもらいました。

③腫瘍マーカーも高値で、CEAは4.2、　CA19-9　94.5、　SPAN-1　1000の値でした。

④障害基礎年金の認定には２か月足らずで結果通知が来て驚きました。審査も迅速にしていただいた様子です。障害基礎年金２級で約７８万円の認定を受けられました。

＜治療経過と障害状態＞

平成29年7月、会社の健康診断で腫瘍マーカーの上昇と腹部エコーで膵臓の腫瘤を指摘されました。同月近くのクリニックを受診し、CT検査により膵臓がんの疑いがある為、大阪市内の総合病院への紹介状を頂きました。

総合病院では膵尾部のがんですぐに手術をするよう言われました。翌日より入院し化学療法と放射線療法を受け、平成29年12月に膵体尾部を切除する手術を受け、翌年1月末まで入院しました。

①自覚症状・抗がん剤の副作用による手足の痺れと痛みー階段の昇降時に手すりを使い、極力エレベーターを使用。放射線治療後の食欲不振と胃・食道の不快感があり。易疲労感、動作の後の動悸・息切れ、身体を打った後の紫斑があります。

②他覚症状・感染しやすいため注意しています。白血球が低いので電車に乗らないようにして　います。出血傾向もあります。

➂日常生活・主婦業も十分できず夫のサポートを受けています。包丁がうまく使えず、料理もとても時間がかかります。冷たいものを触ることができません。大きいものはインターネットで買って、宅配してもらっています。

＜コメント＞

①自宅で療養中

以前はフルタイムで仕事をされていましたが、足の痺れや痛みもあり令和２年に退職されました。現在は自宅で安静中です。包丁もうまく使えず料理をつくるのもしんどい状態です。

②診断書は「その他」の診断書を利用

詳しく自覚症、他覚所見、検査データの数値を記載いただきました。

③一般状態区分表は５段階の真ん中の「ウ」

障害状態の程度を表す一般状態区分表は「ウ」で、２級若しくは３級に該当します。

④結果は障害厚生年金３級でした。軽い家事ができていることが、腫瘍マーカーの数値がおちついていることがマイナス評価になったのかと考えます。相談者の体調も考慮し、不服申し立ても行うことは残念ながらできませんでした。