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子宮がん・卵巣がんと障害年金

子宮がんについて説明いたします

婦人科のがんで一番多いのが子宮がんです。子宮がんは子宮頸がんと子宮体がん(子宮内膜がん)に分類されます。子宮頸がんは子宮の入り口の子宮頚部で発生します。発見も比較的容易で早期に発見すれば治療もし易いと言われています。

子宮頸がんの発生にはHPV(ヒトパピローマウイルス)が関与しています。また喫煙も深く関与していまう。
子宮体がんはエストロゲン(女性ホルモン)の刺激が長期間続くと発生するといわれています。子宮体がんは40代から増加し、50代、60代の閉経前後でピークを迎えます。

子宮がんの治療は、手術、放射線治療、抗がん剤治療、ホルモン療法を組み合わせて行われます。
治療方法はがんのステージ(病期)や年齢等により異なります。又合併症の有無も影響します。

障害年金の申請の場合は、「血液・造血器 その他」の診断書シートを用います。

 

卵巣腫瘍 障害基礎年金2級獲得(遡及請求)獲得 女性 河内長野市

平成24年 トイレが近くなり、何か原因があると思いクリニックを受診。エコー検査の結果がんが見つかり、紹介状をもらって地元の総合病院・婦人科を受診しました。

いろんな検査の結果、卵巣がんの診断を受けました。

障害認定日の時期:入院中で、イレウス管を鼻から入れ水も飲めませんでしたし絶食中でした。人工肛門造設術の前はとても体調が悪く、月に2回腹膜炎を起こしていました。日常生活に著しい制限がありましたし、就労の能力もありませんでした。

現在の障害状態:平成284月中旬まで入院していました。現在は在宅医療でCVポートを挿入し在宅中心静脈栄養法でベッドの中で1日過ごしています。起きるとしんどくなります。痛みが強く、麻薬がないと動けない状態です。現在は自宅で安静を続けています。

成功要因

    初診のクリニックは廃院になっていましたが、当時の領収書や診察券、生命保険会社提出用の診断書コピーを有力資料として提出できたこと

    障害状態について、診断書に事実を正確に記載頂けたこと。結果として遡及請求(認定日請求)が通り、過去の障害認定日にさかのぼって受給できました。

 

卵巣がんで障害厚生年金2級獲得 女性 堺市

急にお腹が痛くなり平成27年病院へ救急搬送されました。夜中にお腹を切開し、初めて卵巣が破裂していることがわかりました。約1週間後に再手術を行い、卵巣や子宮など全て摘出しました。主治医から卵巣がんでステージⅣと言われ、約2週間入院した後、退院しました。
退院後は週1回のペースで婦人科を通院し、抗がん剤を点滴で5~6時間かけて注入してもらいました。
10か月間会社を休職し、会社に復職しましたが、毎週金曜日は抗がん剤投与で休みました。

毎週土・日は自宅で横になっていました。丸2年の間に抗がん剤投与は3クール実施しました。(1クールは約半年)

平成30年の終わりごろから血液検査の数値が悪くなってきました。翌年には体調が悪くなってきました。
病院へ入院しました。腸閉塞になり、お腹がパンパンになりました。

胃を通して排泄し、経鼻で点滴栄養のみの生活になっています。麻薬も使用中です。総合病院に入院することになりました。会社は在籍扱いになっていますが、ずっと休職中です。

<コメント>
①障害認定日にはかなり体調も悪く、抗がん剤も投与を受けておられていましたので、障害認定日請求(遡及請求)を行い、現在の障害状態を表す診断書と一緒に2枚の診断書を主治医に書いてもらいました。

②しかし、障害認定日当時の診断書はかなり軽く書かれており、本人や配偶者が思っていたほどの障害状態ではありませんでした。予定通り遡及請求をしたものの、障害認定日請求は不支給(3級にも当たらない)、現在の事後重症請求では2級と判断されました。

③診断書の記入については、主治医の先生がお若く、あまり障害年金の診断書を書き馴れておられない様子で、日付も含めてかなりの個所を追加記入・修正いただくことになりましたが、了解いただき速やかに修正してもらえました。結果としては、障害厚生年金の受給が認められました。2級の結果が出て喜んでいただきました。 

卵巣腫瘍で2級獲得 女性 堺市

腹部の膨満感、全身倦怠感が強く、腹部エコーで卵巣がんが疑われました。卵巣腫瘍が原因で各種臓器にがんの転移がみられ、腹部リンパや脳にも転移がありました。大きな病院で子宮・リンパ摘出術をされました。抗がん剤の副作用もあり全身状態が悪く入院治療を余儀なくされました。
最初に頂いた診断書には軽い障害状態で記載されていたため、主治医に現在の日常生活や体調を再度説明し、診断書の加筆修正が行われ、結果障害基礎年金2級を獲得できました。

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