乳がんの診断がついた後、障害年金の申請を検討される方は多いです。

申請の場合、以下のことが必須条件になります。

①障害の程度が相当悪いこと

②初診日が判明し

③年金保険料の納付要件を満たしていることが必要です。

障害年金の申請の場合は、「血液・造血器　その他」の診断書シートを用います。

乳がんは、女性の悪性腫瘍の中で一番頻度の高い腫瘍となっています。乳がんは血管やリンパ管からリンパ節や骨、肝臓、肺、脳などへ転医する可能性があります。乳がんのしこりが発見される前に他の臓器に転移して見つかるケースも多いです。

乳がんの罹患率は４０代後半から５０代前半がピークとなります。それ以降の年代は減少傾向にあります。

乳がんのステージはⅠ期からⅣ期まであり、腫瘤の大きさやリンパ節転移の有無、遠隔転移の有無によって分類されます。
乳がんの治療は、手術（乳房部分切除術、乳房切除術、乳房再建術等）、放射線治療、薬物療法（抗がん剤治療、内分泌療法）を組み合わせて行われます。

障害年金を申請する際に、受診状況等証明書などを取得して初診日の確認をする必要があります。

その際、がん関係では良性の腫瘍と悪性の腫瘍では腫瘍の組織が異なりますので別傷病になります。

例えば、乳腺繊維腫瘍の後に乳がんが発見された場合、乳腺繊維腫瘍は良性の腫瘍で、がん化することはありません。そのため、乳がんで障害年金の請求をする場合は、乳腺繊維腫瘍の初診日ではなく、乳がん（悪性腫瘍）が検査などで指摘され、治療を始めた日が初診日になります。いつ乳がんが発見されたか日付を医療機関で確認いただく作業が必要です。

詳しくは、上島社会保険労務士にお問い合わせください。

がんの組織部分が切除され、抗がん剤の投与が終了した後に自宅療養されておられる場合、軽作業可能と判断され、３級レベルの診断書になることもあります。

日常生活と就労にいかに制限がかかっているか実態を主治医に詳しく説明することが肝要です。

上島社会保険労務士事務所では以下の作業を行います。

①主治医あての依頼状を作成（日常生活や就労の制約を記載）

②日本年金機構に提出する「病歴就労状況等申立書」の代筆を行います。

③年金事務所には代理人として訪問（相談者は訪問不要になります）

④申請書類一式の作成