堺市、大阪市など大阪近郊で障害年金の請求・申請のご相談なら、大阪・堺障害年金相談室へどうぞ

2,500件以上の相談実績をもつ社会保険労務士

大阪・堺障害年金相談室

運営:上島社会保険労務士事務所

大阪府堺市南区城山台3丁20-6

無料相談実施中

土日・祝日も相談可能!
9時~21時まで対応

相談事例

高次脳機能障害で障害年金を申請する場合のポイント

高次脳機能障害とは脳血管障害(脳梗塞、脳出血等)や脳腫瘍、頭部外傷(脳挫傷等)により頭を強打した場合、脳炎などの感染症等、脳の器質的な病変により引き起こされる障害です。

障害年金の認定要領では、器質性精神障害として扱われます。

まず、何が原因で高次脳機能障害になったのか、ご確認いただく必要があります。

尚、交通事故等で頭を強く打ったために、後になってから高次脳機能障害(器質性障害)になられる方もおられます。この場合交通事故と高次脳機能障害は相当因果関係ありととして扱われます。但し交通事故の場合警察で保管している事故証明書は過去5年以内のものしか出せないなので、もし当時の自己証明書が入手できない場合、その場合は他の方策を考えることが必要となります。
 

高次脳機能障害の症状とは(代表例)

記憶障害ー発症以前の記憶がなくなる、新しい情報や出来事を覚えられない

注意障害ー集中して物事ができない、注意散漫、長時間注意を持続できない、二つ以上のことを同時にできない

半側空間無視ー損傷した脳の反対側を見落とす

遂行機能障害ー計画やゴールを決められない

社会的行動障害ー意欲の低下、自発的な活動ができない、イライラした気分がエスカレートし突然興奮して大声を出したり怒鳴ったりする等

失語症ースムースに話せない、相手の言うことが理解できない

日常生活や社会生活に制約が生じていることが認定の対象になります

診断書の様式はどれを使えばよいですか?


診断書は「精神」の診断書を用います。精神科、脳神経外科、リハビリテーション科、老年科等の専門医に依頼する必要があります。

尚、失語症については「音声・言語機能障害」の診断書になります。


高次脳機能障害はそれ精神の診断書単独でも申請可能ですが、肢体の診断書や言語機能の診断書を合わせて出される場合も多いです。(併合認定される可能性もあります)

先ず、どの障害が一番しんどいのか、重症度により医師に依頼する診断書の種類に優先順位をつけることも必要です。(主治医が必ずしも要望する枚数の診断書を書いていただけるとは限りませんので)

併合認定の可能性

二種類以上の診断書を出すことによって等級がランクアップすることもあります。

例えば、
精神2級+言語機能(肢体)2級で1級になります。
精神3級+言語機能3級+肢体3級で2級になります。
 

高次脳機能障害の障害等級(精神)について

障害年金1級のレベル

「高度の認知障害、高度の人格変化、その他の高度の精神神経症状が著名なため、常時の援助が必要なもの」が1級の基準です。

具体的には、1級を取るには、病院のベッドで横たわっておられる方施設に入所されている方が想定されます。

障害年金で2級のレベル

①「認知障害、人格変化、その他の精神神経症状が著名なため、日常生活著しい制限を受けるもの」が2級の基準になります。

②就労についても、就労不能状態、労働能力がほぼないことが必要です。

上記①と②であれば、2級取得の可能性が出てきます。

障害厚生年金3級のレベル

①「認知障害、人格変化は著しくないが、その他の精神神経症状があり、労働が制限を受けるもの」が3級の基準になります。

②又は、「認知障害の為、労働が著しい制限を受けるもの

具体的には短時間労働しかできない、週2~3日程度の就労などをさします。(仮に高次脳機能障害の診断名を受けておられても、週40時間の一般就労をされている場合は3級も厳しいです)

 障害手当金

「認知障害のため、労働が制限を受けるもの」が該当し、高次脳機能障害が症状固定していると主治医が判断される必要があります。

なお、障害等級は認定医により総合的に判断されます。診断書の一部記載のみをもって等級が決められるわけではありません。

 

精神のガイドラインはトピックスⅡをクリック

精神障害における障害等級認定の目安が記載されています

肢体障害はこちらをクリック

脳卒中などで麻痺がおこり肢体障害になられた場合は、肢体障害の診断書を提出します。

言語機能障害はこちらをクリック

障害年金を個人で行う場合の注意点

 

1 カルテが破棄されていてない。

初診日がかなり昔で、廃院になっていたり、カルテが破棄されている場合は申請もできません。通常受診が終わってから5年経つと、医療機関としてはカルテを破棄することが可能となりますので、多くの医療機関で昔のカルテが処分され残っていません。

2 病歴・就労状況等申立書の作成

患者さん(相談者)が書かれる病歴・就労状況等申立書も審査上重要な書類です。おろそかに書いたり、ポイントがずれたりしていると目標とする等級に届かないことがあります。

3 診断書の確認作業

主治医は、お忙しい中診断書を書かれるので、一回では診断書すべてを書ききれないことが多々あります。A3の大きな診断書シートの両面に記述していただく必要があります。未記入のところを追加記入いただいたり、日付の訂正その他のご依頼をすることも多いです。

4 いつの時点の障害状態を医師に記載いただくのが良いか

請求方法は、一般の方には分かりづらい面があります

障害年金の請求には障害認定日請求、事後重症請求、遡及請求などがあり、主治医の判断で初診から1年半経つ前に症状固定と言われることもあり、どの請求方法がご自分(ご家族)にとって有利なのか判断が難しい面があります。

5   障害年金の審査は個別判断ですので、同じような病気なら他の方と同じ等級認定になるとか、同じ内容の書類で大丈夫というわけではありません。この辺が障害年金の申請で一般の方々が悩む点でもあります。

 

事例のご紹介

高次脳機能障害等で1級獲得 女性

<治療経過>

脳腫瘍、脳内出血により、肢体障害、記憶障害、構音障害等が発生した方です。特に記憶を保つことが出来ず、集中力がなく作業を長く続けることが出来ない状況でした。初診日より1年半後に肢体、精神、言語機能の3通の診断書を取得し、認定日請求を行いました。結果、障害年金1級の承認を受けることができました。


<成功要因>
3つの診断書を提出することが出来ました。

身体が動けない障害は「肢体の診断書」、記憶障害については「精神の診断書」、構音障害については「言語機能障害の診断書」をそれぞれ取得できました。
脳外科やリハビリテーションの先生から診断書を取得でき、併合認定もされ1級になった事例です。

交通事故で高次脳機能障害 3級獲得 男性

<治療経過>

交通事故で後ろから追突された(おかまされた)方です。当初整形外科に通っていましたが、首の痛みはあるもののそれ以外は自覚症状はありませんでした。しかし最近になって頭がボーとすることが多くなり、記憶障害がでてきており、精神科に通院された方です。物事をすぐに忘れてしまい、言葉が出にくい(思ったことが言えない)状況でした。又数字の計算や金銭管理がうまくできなくなっていました。精神科にて高次脳機能障害の診断を受けられました。


<成功要因>
初診日から1年半後に精神の診断書をいただきました。DRにご自身の障害状態を正確に表した診断書を入手することが出来、障害厚生年金3級の認定を受けることが出来ました。

交通事故で高次脳機能障害 障害基礎年金2級獲得 和泉市 女性

<治療経過>

交通事故で堺市内の総合病院へ運ばれ入院しました。高次脳機能障害の疑いがあると言われました。言葉もほとんどしゃべれませんでした。母親の言うこともわからず、ウーとか意味不明の言葉しか言えませんでした。医師から他の病院へ高次脳機能障害の治療のため転院してもらったほうが良いと言われました。当時ぼーとして道をフラフラ歩き、人にぶつかったりしたこともあります。車にひかれそうになったりしました。

日常生活については、食事は食べても2食までで日によって食欲が異なります。お風呂は親から強制的に入れと言われてやっと入ります。顔を洗ったり歯磨きはできませんし、掃除や洗濯もできません。買い物は親に誘われても行けませんし、外に出られません。通院は母親の付き添いでやっと受診できています。自分では行けません。事故を起こしてから友人はいなくなりました。人が傷つくことを言ったりしますし、空気が読めなかったりします。逆に人からストレートにものを言われると興奮してすごく気分を害します。社会生活に必要な手続き等は自分ではできず母親が単独で代行してくれます。

現在は、家に閉じこもっており、ベッドの中に1日中布団をかぶっています。注意障害があり同時に2つのことができない状態です。感情のコントロールもできません。あいまいな指示を親からもらっても通じません。「適当に」は通じないのです。遂行機能障害もあります。

脳挫傷による高次脳機能障害 障害基礎年金2級獲得 堺市 男性

<治療経過>

25歳の時、車の運転中に自動車と衝突し、救急車で病院に運ばれました。12か月間は意識がありませんでした。脳挫傷の診断でした。6か月後にいったん退院し、それ以降外来通院しました。よく転倒しました。病院を退院した前後から物忘れがひどく、今も続いています。

<成功要因>

①物忘れが多いのが顕著

現在A型作業所に通所されていますが、直近の記憶がありません。仕事内容や事前の話題を忘れます。仕事で紙の枚数を数えられませんでした。人に悪口を言われている気がするとのこと。不眠と片頭痛があり、歩いてよくこけ、右足を引きずっておられます。ご両親と同居していますが、食事などは全て母に作ってもらいます。作業所の中でもほとんどしゃべりません。作業所の中でも人間関係は難しいと感じておられます。

②精神病と肢体障害の2枚の診断書を提出

当初は、肢体障害を検討されていましたが、よくよくヒアリングさせて頂くと、高次脳機能障害がひどいことがわかり、肢体障害と精神病の2枚の診断書を主治医に記入いただくことになりました。主治医は精神保健指定医の方で高次脳機能障害の専門家でいらっしゃいました。病歴就労状況等申立書には、病院退院後も物忘れがずっと継続していたことを記述いたしました。

③受診状況証明書の取得

事故証明書は10年前の事故の為警察では取得できませんでした。また、昔取得したコピーも保管しておられませんでした。しかし初診日の証明が必要でしたが、何とかカルテが病院に保管されており、受診状況等証明書を取得できました。

第三者行為事故報告書

第三者行為事故報告書は、私が下書きし、当時の事故状況などの見取り図は本人に書いて頂きました。

⑤結果は障害基礎年金2級(年間約78万円)の認定を受け、現在もA型作業所にも勤められ生活を送られています。

脳梗塞で高次脳機能障害 障害厚生年金3級獲得
岸和田市 女性

<治療経過>

平成25年頃から頭がはっきりせずその後血便も出ました。堺市の病院・神経内科を受診し、脳梗塞の診断を受け入院することになりました。

受診する直前には家族も異変に気付かれた様子で、救急車で病院を受診しました。その後、治療を受け、リハビリ目的で他の医療機関に入院しました。

<成功要因>

①現在の状態としては以下のような障害状態をお持ちです。

物忘れが多く、記憶力が低下されている。病状の説明もうまくできません。病院の説明文書などを理解するのに時間がかかります。人の言うことをうまく理解できず、うまく話せません。自分の考えを頭で整理してまとめて話すことができないご様子でした。

②実際に実行したこと

ご主人の説明を基に、主治医への診断書依頼状を書きました。日常生活の制約などを要約し、診断書の用紙と一緒に病院へ提出いただきました。

③会社関係は、当時は軽作業につき何とか職場の配慮の下に仕事をされていましたが、長続きせず退職されることになりました。

➃結果は障害年金3級の認定を受け、アルバイトの仕事も現在実施中です。

交通事故当初はうつ病の見立てでしたが専門医にかかり高次脳機能障害の確定診断を受け申請    障害厚生年金2級獲得 堺市 男性

<治療経過>

平成30年6月にトラックに追突され、救命救急科で治療を受けられました。その後別の病院で入院されましたが、外傷性頸部症候群、腰椎捻挫、胸部打撲の診断でした。左上下肢の痺れ、上を向くと頸がしんどい状態でした。

又、別の精神科病院で通院もし、不眠症、うつ病の治療を受けました。翌年からは高次脳機能障害の治療を今の専門医から受けています。

交通事故まで土建業の小さな会社を経営していましたが、仕事を受けてできなくなり、又、ミスを連発してできなくなりました。今は、知人のところでアルバイト的な仕事―雑用や楽な仕事をされています。

<成功要因>

①現在の状態としては以下のような障害状態をお持ちです。

自覚症状として、不眠症、物忘れが激しい。注意障害があります。眼の横にフラッシュが出ます。天気の悪い時、首・腰が痛い

今は、知人のところでアルバイト的な仕事―雑用や楽な仕事をさせてもらっています。今日行くべき場所を間違えて出かけることが多くなりました。

以前経営していた会社も現在も廃業届はしていませんが、売り上げ0の状態で休眠していましたが、相談者(経営者)自体は厚生年金にそのまま加入中でした。

②実際に実行したこと

交通事故関係の書類を頂くことから始めました。交通事故証明書や当時かかった病院の診断書コピーなども頂きました。物忘れが激しいため、こちらから要望したことも忘れがちでしたので、確認の電話と文書での確認作業を断続的に行いフォローさせて頂きました。

③事実婚の認定の為、別途資料の準備で苦戦しました。もともと親子4人で暮らしておられましたが、障害を持たれてから離婚し、戸籍上は単身になりましたが、現実は、同じ屋根の下でお子様とは寝食を共にして暮らしておられました。また、元奥様も毎日相談者の家により、日常生活のサポートをしていました。いわゆる事実婚になりますので、必要書類の準備、かき集めに相談者と一緒に四苦八苦しました。

➃結果は障害厚生年金2級の認定を受け、年間約150万円を受給できるようになりました。当初は軽作業も少しされておられたので3級どまりかと考えましたが、2級となり大満足の結果になりました。

感染症で高次脳機能障害発症  障害厚生年金1級獲得 八尾市 男性

<治療経過>

初めて面談させていただいたのは、八尾市のご自宅に訪問した時です。ご夫婦で面談いただきました。

感染症で脳炎になった結果、高次脳機能障害を生じたとのことで、元に戻ることはないと医師に言われていますとの奥様のお話でした。側頭葉が二つつぶれていて、重度の記憶障害と言われているとのことで、脳炎後遺症で高次脳機能障害と診断され、有料老人ホームに入居予定とのことでした。記憶がない、無気力、判断できないなどの障害があります。今のご自身の病気が何なのかわからない状況とのことでした。なお、精神障害者保健福祉手帳はすでに取得済みで1級でした。

<成功要因>

①数か所医療機関を替えておられるので、まず救急車で運ばれた医療機関で受診状況等証明書(初診日の証明)を取得することから始めました。受診状況証明書の記載で当時の病状や経過がはっきりわかります。ところが、最初に取得したところは結果として2番目の医療機関でした。最初に取得した受診状況証明書には、別の医療機関から転送された旨が書かれていました。そうなると最初にかかった医療機関で、改めて取得する必要がありました。本人もしくはご家族の方が初診日と思い込んでいた病院で書面(受診状況等証明書)を取ってみたら、前に別の医療機関にかかっていたことが判明することがたまにあります。

②一緒に面談いただいたご主人(本人様)はほとんど喋らず、ニコニコされておられました。何とか障害年金が取得できるよう頑張ってサポートさせていただきたいと思いました。

奥様のお話では、外出すると迷子になると怖いので、誰かと一緒に行くとのことでした。一人で勝手に外出して行方不明になったことがあるとのこちょでした。

③脳炎で倒れる前までは企業でお勤めになっていました。今は退職し老齢年金を受給中でした。障害年金を獲得された場合は、老齢年金をもらうか、障害年金をもらうかの選択になります。この方の場合は、老齢年金も障害年金も同額程度の受給額になりますので、非課税の障害年金を選択されました。

➃主治医の先生宛に今までの治療経過や現在の日常生活を記載した依頼状と一緒に診断書シートを提出しました。診断書をいただきましたが、最重度の内容で、日常生活能力の程度は、一番重い5段階の5番目の記載でした。結果は3か月後に出ましたが、障害厚生年金1級の認定を受け、年間約300万円を受給できるようになりました。

その他のメニュー

無料相談・お問合せはこちら

お気軽にお問合せください

お電話でのご相談はこちら

(20歳~64歳の方が対象です)

050-7100-1004

携帯電話:090-9162-3635
受付時間:9:00~21:00
(土日、祝日も対応可能、1/4より営業)

※お電話をかけていただいても面談中や外出中の場合は電話に出られないこともございます。その場合には伝言いただくか、下記のお問合せフォームからのご連絡をお願いいたします。原則12時間以内にご連絡いたします。

メールでのご相談なら

 無料相談実施中

お問合せはお気軽に 

050-7100-1004

土日・祝日も対応可能です。
受付時間は午前9時から午後9時までです。
お気軽にご相談ください。 
携帯:090-9162-3635

下記のお問合せフォームよりご連絡いただければ、12時間以内にお客様にご連絡いたします。

代表者の上島です

親切・丁寧な対応をモットーとしておりますのでお気軽にご相談ください。

対象地域

大阪府全域
大阪市:
北区、都島区、福島区、淀川区、中央区、西区、天王寺区、浪速区、東成区、生野区、阿倍野区、住之江区、住吉区、東住吉区、平野区その他
堺市:
南区、北区、中区、東区、西区、堺区、美原区
東大阪市、八尾市、和泉市、岸和田市、富田林市、大阪狭山市、松原市、河内長野市、高石市、泉大津市、泉南市
豊中市、吹田市、摂津市、茨木市その他
京都府(京都市他)、兵庫県(神戸市、西宮市、芦屋市、宝塚市、伊丹市他)、和歌山県(和歌山市、橋本市他)、奈良県(奈良市、香芝市、橿原市、生駒市他)